部屋の選択は料理と同等に重要視される
チェックインからチェックアウトまで、
滞在する時間が一番長いのはお部屋です。
非現実を体験しに来るお客様にとって
お部屋の選択も宿泊を決める要素として
多くのウェイトを持ちます。
宿側として一番利用して欲しい部屋を
きちんと選んでもらう為にも
どのように部屋名称を決めるべきなのでしょうか?
部屋タイプ毎に差別化はできているか?
部屋タイプの違いは
眺望、階数、広さ、部屋デザイン
部屋風呂の有無、ベッドの有無
露天風呂の有無など数多あります。
ユーザーは料理ランク同様、
どれを選ぶべきなのか頭を悩ませます。
付加価値の高い造りの高単価の部屋を
選んでもらうためにも
ユーザーに宿の想いが伝わるような
部屋名称を打ち出したいです。
部屋名称はどのサイトでも約30文字で登録できます。
その30文字を活用して、ユーザーに部屋の特徴を
分かりやすく伝えてみましょう。
何を強調するか?何が売りなのか?
まずは、各部屋タイプの”売り” を考えてください。
言わば「その部屋を一言で表すなら?」です。
「露天風呂付」「離れ」「最上階」「ベッド」…etc
それぞれの部屋の決定的な違いが分かる
ワードを選択しましょう。
「禁煙」や「洗浄機付きトイレ」、
「空気清浄機」「wi-fi」などは
全室共通であるのが常識になりつつあるので
”売り”にはなりにくいです。
オーソドックスな和室であったとしても
ポジティブなワードを充てましょう。
そして続けるべきは
お部屋のスペックを強調するよりも
「どのように過ごせるのか?」に比重を置いた
訴求のほうがよりユーザーの共感を得られます。
比較検討できる要素を適確に伝え
ユーザーのニーズによりマッチした部屋を
選んでもらいましょう。
部屋名称の構成案
例えば、
【(その部屋を一言で表すなら)】(どのように過ごせるどのような部屋なのか)
と構成してみるとユーザーもイメージしやすいです。
【露天風呂付】いつでもプライベートな湯浴みを楽しめる特別室
【最上階】〇〇山を臨める眺望の良い12.5畳和モダン和室
【限定3室】のんびり過ごせる広々2間のツインベッド和洋室
【スタンダード】温泉情緒を満喫できる10畳本格和室
【風呂なし】8畳和室
と、”トンマナ” を合わせることで
ユーザーは比較検討しやすくなりますので
部屋名称には一貫性を持たせましょう。
宿泊プランと同じように
【スタンダード】を明確にすると
高単価部屋をより際立たせることができます。
【風呂なし】8畳和室というように
狭かったり、古かったり、眺望に難がある、など
低価格のお部屋をあまり積極的に売りたくない場合には、
多くを伝えず、あえてシンプルな名称にするのも手です。
さらに、部屋の説明文(約80文字)も登録できますので
部屋名称で伝え足りない要素を補足しましょう。
まとめ
個人的に「〇〇棟」「〇〇館」とか
「〇〇」など館オリジナルの部屋の名前は
ユーザーには重要でなく
あまり優先度の高い要素ではないと考えています。
また、よくあるケースでは
30年程前に建てた ”新館” や
「〇〇年にリニューアルした部屋」などの表現も
言葉の”賞味期限”をチェックして
部屋名称を見直してみてください。
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