スタンダードプランの重要性

宿泊プランは宿の営業部隊

ラインナップの最適化を
色々な角度で考えてみたいと思います。

今日は宿泊プランの要になる
スタンダードプランについてです。

しかしながら、どれがスタンダードなのか分からない宿が
めちゃくちゃ多いのが現状です。

スタンダードが分からない場合、
とりあえず一番安いプランが選ばれる傾向にあると感じます。
プランランク「松竹梅」で「梅」の販売割合が多いお宿は
スタンダードを明確にするだけでだいぶ販売傾向が変わります。

言わば、宿泊プランは”お宿の営業部隊”
スタンダードプランの最適化から始めてみましょう。

スタンダードプランでよくあるケース

1泊2食のスタンダードな宿泊プランです。

■夕食
会場:〇〇
時間:18:00~19:00
内容:〇〇膳
  (前菜、先附、椀物または台の物、お造り、焼物など)

■朝食
会場:〇〇
時間:7:00~もしくは8:00スタート
内容:和定食

↑実際、じゃらんで適当に検索して出てきたお宿の
「スタンダード」と謳うプランです(もちろん改編しています)

短い。これでは宿の魅力が伝わりません。

また、別の宿では

■夕食
〇〇と言えばお刺身。
荒波で適度に身が締まった5種のお刺身と特選和牛鍋をメインに、
四季折々の旬の幸を味わうコース
料理長が一品一品手作りにこだわった和会席をぜひご賞味ください

■朝食
お食事処にて「和食膳」をご用意

■温泉■
全国的にも珍しい成分の異なる2つの湯が楽しめます

さきほどの宿より内容は少し詳しくなりましたが
まだまだどの宿にもあるプラン内容で響いてきません。

食事のことを中心に書く傾向にありますね。

スタンダードプランは名刺代わり

スタンダードプランは
”グレードアッププラン”や
よりお得な”カジュアルプラン”
を際立たせる為の基準となるプランであり、
他館との差をつけるプランでもあります。

【スタンダード】とプランタイトルに入れ、
プラン表示順を上位にしておけば、宿の顔である
プランが一目瞭然です。

そして内容ですが、スタンダードプランは名刺代わりです。
宿の紹介を中心に構成してください。

特にOTAはPRの場が少ないので
プラン内容が集客力を左右します。

どの販売サイトでも1000文字ぐらいは入れられるので
宿の歴史や特徴、評判、選ばれる理由などPRをしてください。

スタンダードプランの構成案

私は大抵、下記のような構成で書くことが多いです。

①どのような場所にある宿か
②どのような歴史や泉質の温泉か
③どのような食材が使われる料理か
④どのようにお客様に過ごして欲しいか
⑤貴館が選ばれる3つの理由
⑥当プランの食事・場所
⑦送迎や大浴場利用時間など全プラン共通情報

1000文字などあっという間に埋まります。

特に⑤は貴館の「売り3選」とも言える内容になりますので
全スタッフに共有したい事柄です。

そして⑥と⑦は他プラン共通のテンプレ部分であるので、
実際、各プランで考えるべき文章は600文字ぐらいに収まります。

※ 「プラン文は長いほうが良いか短いほうが良いか」の考察はまた別の機会に…

まとめ

宿側では何がスタンダードプランかって認識はあっても
意外とそれがユーザー側に伝わっていないことが多いと思います。

これを機にまずはスタンダードプランから
見直してみてはいかがでしょうか?

そのプラン文の質や情報量だけで、
他館との差別化を図れますし、
料金や特典に依存しない集客方法の基本にもなります。

「料金に依存しない」は、逆を言えば、
料金を値上げをしても影響が出にくいということです。

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