客単価がなかなか上がらない

「梅 – 梅」の組み合わせが一番人気

お料理も松竹梅、お部屋も松竹梅と ランクやグレード分けはしていても、
どうしても客単価が「梅 – 梅」の料金帯から抜け出せない、
なんてことはありませんか?

さらに、頻繁にセールキャンペーンがあり
「梅 – 梅」の料金帯より下がる月も出てくるなど
客単価は常に関心の高いことだと思います。

単純に、単価を上げるには値上げをすれば良いのですが
旅行需要の停滞している中、思い切った料金改定も
できないでいる館さんもあるのではないでしょうか?

私が得意とする、「値上げをすることなく客単価を上げる方法」をご紹介します。

最安値を「高い」と思われると終了

例えば、電話で予約問い合わせを受ける場合、 どの料金帯を始めに伝えますか?

「梅 – 梅」で答えているケースが多いのではないかな、と思います。

そのまま予約に繋がれば問題ありませんが、
電話先で「高いな!」と言われると、
もうこちらから出せる提案カードはありません。

いっそのこと予約係の独断で値引きしちゃいますか!?
(※勝手にそんなのできません)

そこは是非「竹 – 竹」の料金をまずは伝えてみましょう。

例え、相手に「高いな!」と言われても
料理ランクを抑えた「梅 – 竹」、
お部屋のグレードを抑えた「竹 – 梅」
そして「梅 – 梅」と4種類の提案が続けられます。

もしかしたら、結局「梅 – 梅」で着地するかもしれません。
しかしながら大事なのは料金帯の上下幅を伝え、選択肢を与えることなのです。

「スタンダード」を意識付ける

多くのお宿がOTAを活用しています。

各OTAでは様々な内容、料金帯のプランを展開していますが
プラン一覧で料理にも部屋にも「スタンダード」が明確になっていますでしょうか?

それが明確になっていないと
見込み客は比較検討の”基準”を設けることができず、
各プランの料金帯の違いは分かっても、
内容の違いまで理解することができません。

それが最安のプランが選ばれてしまう大きな理由です。

また、料理も部屋も「梅」をスタンダード化するのはやめましょう。

人間の心理として、1ランクUPは検討できても
2ランクUPはなかなかハードルが高いので
「梅」をスタンダード化すると「松」は滅多に売れません。

松竹梅は「+2」「+1」「0」ではない

よくあるケースで言うと

松 厳選素材の極上会席
竹 ワンランク上の会席
梅 スタンダード会席

と、「+2」「+1」「0」の構成になっています。
イマイチ、”厳選素材”と”ワンランク上”の差が分かりません。
この場合、松はほとんど売れないと言って良いでしょう。

松竹梅の構成は
「+1」「0」「-1」にします。

そして、
「松」は「竹」より優れている点、
「梅」は「竹」より劣っている点を明確に、

例えば、

松 ワンランク上の会席
竹 スタンダード会席
梅 品数を抑えた会席

のような構成です。

「+1」「0」「-1」を意識すると
自然と「竹」の販売割合が増えていきます。

まとめ

料理ランクや部屋グレードでよくあるであろう、
松竹梅の3段階でお話ししてみました。

「5種類の料理ランク」や
「部屋タイプが10種類」など様々なケースがあるかとは思いますが
やることは同様に「スタンダードを明確化」することです。

客単価にお悩みでしたら是非試してみてください。

お知らせ

「旅館でやるべきweb集客TIPS」は不定期更新です。
詳しい解決策をお知りになりたい希望者様限定でオンライン会議ツールを使って個別にお伝えもしております。

貴館の状況を伺いながら、今までの事例も紹介します。
興味のある方はお問い合わせから「詳しく知りたい」とご記入の上、お申し付けください。